病院の面会時間について

病院に入院が決まると、しばらくは家に帰ることも、仕事に出かけることも、さらには散歩などのお出かけに出ることも許されません。
社会から一部切り離され、自分の病気と闘うことになります。そんなときにうれしいのが、家族や友人などのお見舞いや面会でしょう。

切り離された社会からたずねてくる家族や友人たちは、病院にいるとなかなか感じることのできない刺激を運んでくれます。患者さんの気分転換やストレスの発散効果もあります。こういったいい意味での効果があるにもかかわらず、面会時間が厳格に決められている病院がほとんどです。

なぜ面会時間は決められているのでしょうか。
病院は病気を治すのが仕事です。いくら患者さんの精神面にいい効果が現れるといっても、その面会で肉体が疲れてしまっては治療の効果がなくなってしまうからです。また、入院すると治療や検査、検温や投薬など、治療のためのプログラムに沿った生活をしなくてはいけません。ですから、治療にかかる時間などに面会がぶつからないように、面会時間が決められているのです。

さらに、大部屋の場合、面会者が複数で訪れると同室の患者さんの迷惑になることがあります。それが決められた面会時間以外ならなおさらです。ですから、患者さんも面会者も、きちんと時間やルールを守って面会することが大切です。大部屋で入院している場合、面会者が来たときは、患者さんが動くことが可能であれば食堂や面会室を利用するように促します。そして、面会時間は疲れや体力などを考慮して、短めにするように声をかける。

バタバタと一日を過ごす看護師からすると、やらないといけないことばかりに手を取られ、見舞い客には知らんぷりしたくなる、細かい配慮が苦手、表情がキツクなってしまうという看護師もいます。忙しい時こそ、笑顔を意識しましょう。同僚にも笑顔ですよ。

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